他社の優れた製品

トップ > 他社の優れた製品 > 手書きモジュール

動的署名認証システム対応モジュール:Cyber-SIGN 手書きモジュール

金融系システム(契約事務処理)のペーパーレス化案件で、書面での契約者様の署名・捺印行為に代わって、電子サインを使用したいとの業務要求があり、契約時の電子サインの法的有効性を調査しつつ、これに適合する製品調査を行いました。

製品候補の1つとして挙がったのが、ウィッツェル社が扱う電子サイン製品「サイバーサイン」でした。

タブレットやクレジット決済端末等で、電子サインが使われ始めておりましたが、どれも普段、紙にペンで書くのとは異なった書き味で、思った通りの文字を書くのが難しい製品ばかりでした。

ウィッツェル社が扱う電子サインパッケージ「サイバーサイン」の「手書きモジュール」は、とても自然な書き味と紙に書いたのと変わらない文字を表現できる製品でした。

液晶の画面方式として、スマートフォン等の携帯電話で一般的な静電容量方式より、電磁誘導方式の方が筆圧や筆速と言った署名行為の際のデータ取得に向いており、描画もより忠実に電子ペンのイベントを表現することが可能です。

この案件で導入する対象となったタブレットは、電磁誘導方式の液晶画面を採用していた為、毛筆で書いた時のように、「トメ」「ハネ」「ハライ」を正確に描画する等、「手書きモジュール」の機能がフルに発揮することが出来ました。

実証実験で数百人レベルの方に協力頂き、署名して頂いた結果は、ほぼ全員、書き味が良く思った通りの字が書けたと大変良い評価を得ることができました。

自分が思った通りの文字が書けた(署名が出来た)と言うことは、書いたサインが自分の書いたサインであることを強く意識させる効果があり、心理的なモラルを向上させる効果も期待できます(偽造や成り済まし防止の効果として)。

また、1つの契約行為の中で取得される電子サインの量は少ない場合でも数個あり、年間契約件数を考えた際、電子サインのデータは、ファイルサイズが小さければ小さいほど、保管コスト(ストレージ容量として)に寄与することになります。

タブレットからサーバへデータ転送する際もファイルサイズが小さい方が処理時間を短く済ませることが可能です。

「手書きモジュール」で取得された電子サインデータは、ストロークデータと呼ばれる製品独自のデータとして出力されます。

電子サインの入力エリアの大きさ、文字数、筆圧・筆速に左右されますが、今回の導入事例では、概ね2KB~4KBのファイルサイズになりました。

仮に描画した電子サインを画像として生成した場合、JPEG形式で100KB~200KB程度、TIFF形式で10KB~20KB程度に圧縮可能でしたが、それより遥かに小さなデータとして生成できた点もお客様から大きく評価頂きました。

この事例では、「手書きモジュール」の機能を中心に、電子サインパッケージとして、製品導入支援をさせて頂きました。

「サイバーサイン」の製品群には、電子サインの照合機能(電子サインの真贋判定)もあるので、今後、この機能を利用した電子サインパッケージのエンハンスを提案したく考えております。