弊社がサイバーウェア社に最初にお問い合わせをさせて頂いたのは、2013年(平成25年)5月頃でした。
当時、金融系システム(契約事務処理)のペーパーレス化案件に向けた提案活動を行っており、改正された「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づく、取引時確認の強化に対応する為、運転免許証等、ICカード化されている本人確認書類の記録内容を読取る方法を考えておりました。
本人確認書類(ICカード)を読取る製品を調査した結果、サイバーウェア社の「IDさくさく2 Lite」が候補として挙がり、製品説明をお聞きする為、本社にお邪魔致しました。その際、同社の開発製品のデモを拝見させて頂いたのが、のちのち大きな助けになりました。
ICカード利用については、運転免許証を読取る際に入力するPIN番号(運転免許証交付時に指定する暗証番号)の問題等々から採用されず、タブレット搭載カメラで取引時確認の際、本人確認書類を撮影する方法を検討することになりました。
タブレット搭載のカメラで本人確認書類を撮影し、視認性の高い正対した画像を取得するのは撮影になれた方でも難しく、また、撮影画像から券面情報を正確に読取る為には、読取り処理に適した画像を取得する制御と読取る処理に工夫が必要となります。
タブレット搭載カメラの性能で、撮影処理・読取り処理としての機能要求を満たせる処理技術を提供できる会社が見つからず困っている時、サイバーウェア社で拝見したデモを思い出し、再び問合せを致しました。
結果、指紋、顔、音声などのバイオメトリクス認証技術とPKI(公開鍵基盤)、電子証明書やデジタル署名などの技術を組み合わせたセキュリティプラットフォームである「IDEA Platform」の機能を応用すれば、実現可能であることが分かり、カメラ制御パッケージとして、カスタム提供頂くことになりました。
券面の読取り機能については、利用システム側とのデータ連携の設計が進まず、機能を凍結した形で提供することになりましたが、タブレット搭載カメラの撮影補助機能や画像補正機能の構築に関して、サイバーウェア社の優れた技術力が余すところなく発揮されております。
高い技術力を示す事例として、タブレットの製造メーカーが十分に解明できなかったカメラの機能に関する問題を幾つも調査、解析し、解決していることが挙げられます。
その後、カメラ撮影パッケージ以外のタブレット搭載機能の幾つかを「IDEA Platform」の応用で提供頂いており、新しい搭載機能についても開発頂いているところです。
今後の案件においても、サイバーウェア社の高い技術力と柔軟な対応力を役立てて頂ける様、提案したく考えております。